とにかく好き!って言いたい星人

〜これが好き!ここがすごい!あれも素敵!と、とにかく言いたい星人の私〜

養老孟司先生の本がすっごく面白かった

養老孟司先生の本を図書館で借りてきて読みました。

 

めちゃくちゃ面白かったです。

 

「自分探しなんかやめなさい」というこの帯がまた最高ですね。

 

養老先生の本は初めて読んだんですけれど

すっごい読みやすかったです!

あっという間に読めてしまいました。

 

私の大好きな宮崎監督との対談本は読んだことあったんですが^^

先生個人で書かれている本は初めてでした。

 

↑こちらの本です🌸

2人で子供たちのことをお話されてる内容の部分が特に印象的です

 

 

🐞

 

 

 

この間NHKのスイッチインタビューという番組で

養老先生とデザイナーの太刀川英輔さんが対談されていて

それを見たことが本を読みたいと思ったきっかけでした。

 

www.nhk.jp

 

パワーのあるハッとさせられるような言葉を

淡々と、訥々とお話されているのがとっても素敵で魅了されてしまって

(あと美味しそうなパイをゆっくりむしゃむしゃ食べてる先生が可愛かった)ので

 

「もっと養老先生の考えていることが知りたい!」と思って

借りてきました。

 

やっぱり養老先生といえば「バカの壁」かな?と思い探したんですが

既に貸出中で借りられなかったので

たくさんの壁シリーズの中でもこちらの「自分の壁」をチョイスしました。

 

私は自分にフォーカスしたお話とか考えを聞くのが大好きなんです♪^^

本当の自分とか自分の正体を知るために私は生まれてきたんだと思っているので

今回養老先生の考える「自分」のお話がたくさん読めて大満足でした。

 

テレビの映像を介して養老先生がどんなお声なのか、どういう風にお話されるのか

どういう温度感で言葉を紡がれる方なのか

視覚的にも聴覚的にもその情報が事前に私の中に入っていたので

 

本を読みながら文字を目で追っていると

それが全て脳内で先生の映像と声色で自動再生されるので

より読みやすさに拍車がかかった感がありました。

 

養老先生のゆっくり柔らかくお話されるあの感じ、好きです…落ち着きます…

 

また、文章がすごく心地いいスピードで進められる構成配列になっているので

追いて行かれることなく読むことができた気がします。

 

あと新書なのでその著者の方の考えがつらつらと

ブワァーっと書かれているもんだろうと思っていたら

 

養老先生、逐一こちらがついてきているか、ついてこれているか

後ろを向いて確認してくれているような言葉を

挟んでくださっています。

 

「だから日本人は優れているとか劣っているとかそういう話をしたいのではありません」

 

とか

 

「それが正しいとか間違っているとかそういう話をしたいのではありません」

 

とか

 

こういう言葉が随所に散りばめられているんです。

 

先生の言葉に対して「それってこういうこと?」っと

はっきりさせたくなってしまう読み手の白黒思考に

ちゃんと「待った」「そうじゃないんだよ」と

語りかけてくれているのがとっても印象的でした。

 

ただ自分の言いたいことを言ってハイ終わり、じゃなくて

意見は述べるけれどもその自分の意見が正しいとか

そう思っていない人は間違っているとか

そういうことが言いたいんじゃないんだよ、というのが

読んでいてとっても伝わってくるので

常に心地よかったです。

 

意見に関して

合ってる、間違ってるなんてことはあんまり存在していないと私も思っているので

養老先生のそういう思考の土台を感じれた気がしました。

 

あと難しい言葉が本当に出てきません。

私みたいな訳分かってない奴が読んでも

「ん?」となることがない分かりやすい言葉と単語ばかりが並べられています。

 

こんなに博識な方だから

使おうと思えばいくらでも使えるし引き出しの数も底知れないと思うんですが…

受け取りやすい言葉で文章がなされているので

「はぁ〜!」と感嘆の息漏らしながらどんどん読み進んでいってしまうという感じでした。

 

 

姉に

「養老先生の本を借りてきたんだけど読みやすくてすっごく素晴らしい本だったんだよ」

 

と何気なく言ったら

 

「え、私も養老先生好き」

 

と思わぬ返答が返ってきて

 

「え、じゃあ読む?」

 

と渡したら、本を読むのにめちゃくちゃ時間がかかってしまって

それが億劫で自分で本に手を出すことが少ない姉が

 

「面白かった〜!」と言って返却してきてくれたので

やっぱり面白いし素晴らしい本だったのだと思います。(真顔)

 

「なるほどな〜っていうところは手帳にメモした」

 

とまで言っていたので

こちらの本を読んで自分の何かに刺さる部分が

一つは必ずあるんじゃないかなと思えるほどでした。

(ちなみに私は随所で刺さりまくりました)

(私もたくさんメモした)

 

目の前で椅子にゆったり座りながら

養老先生が淡々と柔らかくお話してくれるような本だなぁと思ったら

 

最後のあとがきに

「私の話を編集部の方が原稿におこしたものに手を加えました」

と書かれていて

「あっ、だから第三者目線的な感じもあって読みやすかったのかなぁ」とも思いました。

 

すっごく面白かったので

また先生の別の壁シリーズも借りてきて読もう!と思いました。

 

もちろん自分が持っている意見とは

全く違う意見が書かれているところもありましたが

 

それを押し付けられていると感じずに

「これが養老先生のご意見なんだ」とこちらが受け止めやすく

ただただそこにそういう考えがある、と思わせてくれる本なので

 

「あ〜面白かった〜すっごいよかった〜」と

最後、閉じることができる本だなと思いました。

 

政治や日本のことについても書いてありますが

どちらかというと養老先生ご自身のお話の方にフォーカスされた内容なので

先生の成り立ちや経験されたことなどを知りたかった私としては

ぴったりの本でした🌸

 

読めて、よかったと思いました🌟^^