先日、母から新しい靴の購入を検討している、との話が私に持ちかけられた。
母はひどい外反母趾があり、その指の形を優先すると靴のサイズが合わなかったり
若い頃にした膝の大きな怪我の影響が今でもあるおかげで
履ける靴の種類が絞られてしまうこと、
そして仕事が一日1万歩は超えてしまう程「歩く」がメインのお仕事内容だったりと
選ぶ靴によって体への負担がかなり影響を及ぼすこともあり「靴を買う」ということが母にとって大切で重要視しなければいけない一つのようであった。
だいぶ昔の話だけれど私は20代半ば頃、靴屋さんでアルバイトをしており
その当時からヨネックスさんのパワークッションというウォーキングシューズがかなり良い、との社内評判を聞き、母に履いて試してもらったところかなり気に入ってくれて
母はそれから10年以上ずっとヨネックスさんのウォーキングシューズにお世話になっている。
「もうそろそろ履き潰れてきたから新しいのをまた買おうと思ってるんだけど」。
冒頭に話は戻り、上記のように母から話を聞かされ
私が勤めていた靴屋さんでいつも購入していたのでまたそこに買いに行くのかな、と思いきや
Amazonでチェックした母は
「Amazonだと安いからこっちにする。買いに行かなくて良いから楽だし」
と言ってそこでポチりするという。
私も一応その商品ページを見せてもらった。
形は確かに一緒。値段も確かこれくらいだった気がする。
靴の品番を確かめたくても、毎日履いているから品番が記載されていたであろうベロの部分の印刷が薄くなってしまっていて確認することができなかった。
だから確実性はないけど、多分、これで商品自体は合っている。
母はネットショッピングがあまり得意ではない。
ページを隈なくチェックしたり確認したりする癖がついていないので
以前もあまりレビューが良くない商品を購入してしまっていたこともあり、母がネットで買い物をする、と聞くと何だか私の方が勝手に心配になってしまう。
母にはネットを疑うという心がきっとあまりないのだ。
いや、ネット程怖くて恐ろしい世界はないのだよ…(劇画の顔をする私)
私の精査も入ったことで母は安心して結局Amazonでその商品を購入した。
そしてつい先ほど、靴が届いた。
「もう届いた!早いね〜」と言いながら開封して喜ぶ母を見て、私も安堵した。
なのに、なのに、、、
届いた箱にはまさかの「メンズ」の文字。
母が購入したのは「24、5センチ」。
このウォーキングシューズは男性サイズでも対応サイズが24センチ始まりからなので
選んだ商品がメンズのものだと気づかなかった。
なので母が購入したのはレディースの24、5センチではなく
メンズの24、5センチ。
選んだカラーも男女共有色の「ブラック」なので
そこも男性用と気付けずスルーしてしまった一つの大きな要因だった。
そういえば、商品ページ、レディースものだったら
サイズ展開の選択が22センチからなきゃおかしいのに
私が見た商品ページ、24センチからしかなかったわ。。。
男性用のページ見てたんだ。
ああ〜!!!失念していた!最悪!悔しい!
私が確認していたのに!!気付いてあげればよかった!!!もぉ〜〜〜!!
😭
試しに履いてみるけれど、やはり男性サイズ。
少し大きくて踵にあきがある。と母。
そしていつも元気で太陽みたいな母が見るからに落ち込んでいる…しょげている…
確かに、この靴は決して安くはない。1万円越えの代物である。。。
でもその値段を納得できるほどの足にも負担なく素晴らしい履き心地を与えてくれる代物であるのだけれど。
母にとって靴でそれだけの値段を払うということが気軽な買い物の枠には入らないので
「失敗してしまった」「間違って購入してしまった」ということへのショックはやはり大きいのであろう。そりゃ、私でもショックだもん、そりゃそうだよ。そうだよ…届くの楽しみにしてたのにね。
😭悔しい…
購入間違いで返品できないかAmazonの概要を確認する私。
でもそこはやはりさすがAmazonさん。
こちらの購入誤りでの返品が可能にならないことはきちんと記載されており、そりゃそうだよねと私も母もすぐさま諦めた。
気付いてあげればよかった、私がもっとちゃんと見てあげればよかった、本当ごめん、と謝る私。
いや、お母さんが最初からレディースってちゃんと書かないで検索したから良くなかったんだよ、と母。
お互い意気消沈。😇チーン。
でも商品ページ、もっとわかりやすくレディースかメンズか、書いてくれたって良いのに…という言い訳がましい言葉は飲み込んだ。
だってもう何言ったって、買ってしまったものはしょうがないんだから。
こういう時、母の悲しい気持ちとかどうしようもない「やってしまった」という感覚みたいなものが痛い程私は共感して共有してしまうから
勝手に私も巻き込まれてしまって勝手に一緒に悲しんでしまった。
以前、何だったか…
繊細で敏感な人は、人の気持ちがわかるからこそ、人の課題を自分の課題のように捉えて
その人の問題も自分の問題と捉えて介入しすぎてしまう、という言葉を目にしたことがある。
あれ…確か大嶋信頼先生の書籍だっただろうか…(覚えとけ)
大嶋先生の本何冊も読みすぎてどの本に記載されていたかもう分からない…
でもその言葉を見た時に「あっ!私、まさしくそうだわ🧐」と腑に落ちすぎてびっくりして、でも途端に、とても心が安心したことを覚えている。
なので言葉だけは私の脳にも体にも残されていて、
今文字を打ちながらまだ私も悲しみとやるせなさと悔しさでいっぱいなんだけれど
「これは母の問題母の問題…私まで引っ張られる必要はないのよ…」と自分に言い聞かせ😂
母と一緒になって私も悲しんじゃ、母ももっと悲しくなってしまう。
なので、「じゃあどうしようか」を落ち着いて提唱した。
母は「やっぱり今まで買ってた靴屋さんに買いに行くわ」と言った。
私もそれがいいな、と思った。
その方が手間はかかるけど確実だ。
またもう一度きちんと確認した上でネットで買うこともできるけれど
もう何だか気持ちよくは買うことができない。ビクビクしながらまた同じ過ちを繰り返さないか恐れながら買うくらいだったら、手間をとったほうが精神安定が図れると思う。
間違って購入してしまった靴は買取屋さんに持って行くかメルカリ出品に回すか考える、とのこと。
それでいい、それで…
🙂ふぅ。
ブログをこうやって書いていたら、私の中の罪悪感とかなんかモヤモヤしていた気持ちも少し昇華されました。
母の方が切り替えが早いので、この間にも私よりも彼女の方が案外けろっとしているかもしれない笑
人と自分との間に透明の板を一枚隔てるイメージで
ちゃんと心の距離感を取っていないと影響受けすぎて辛いのはあんただよ、と姉からもよく言われますが
今回も見事に刺激受けすぎちゃいました。
だって悔しかったんだもん。
自分が誤購入するより母がしてしまったの見る方が辛い。やだ。すごいやだ。
まだ自分が間違ったほうが良いよこんな思いするんだったら。
多分客観視したら、大した問題ではないんだろうけども
やっぱり当事者になると小さなことも大きく捉えてしまうものですね。
あ〜久しぶりにこんなに悔しくてやるせなかった。
母はやっぱりしばらくネットショッピング禁止😇