10月から始まったTVアニメ「新しい上司はど天然」。かなり癒されます。
アニメが大好きなので色んな作品を見るけれど
ここ最近こんなに頭空っぽでほんわかぱっぱになれるアニメ作品、あんまり見てこなかったから良い。とても良い。
戦闘アクションの作画がやべぇ〜!とかこの先どうなるの!?とか
そういうハラハラする展開の作品も大好きだけど
この作品は良い意味で脳の消費カロリーが少なくて済むからすごい楽。良い。
この間放送になった第7話が今まで一番好きな回だったなぁ。
男二人でチャリ走らせながら夜コンビニにお買い物にいく上司と部下の関係性すげぇ良い。
見てるこっちも心地いい。
ど天然な主任に対して部下である桃瀬くんの優しいツッコミ(心の中で)が可愛くて愛おしいな。
でもこの作品、見ていてずっと感じていることが一つ。
パワハラを受けて現天然上司の会社に転職した部下の桃瀬くん。
以前の上司である黒野さんからの呪縛と戦うシーンが多くて
トラウマ抱える自分の心との葛藤シーンも多くて。
これって原作漫画の先生であるいちかわ先生もそういう経験なさってたのかなぁ、と。
そしてこういうテーマを取り上げた作品を本当に最近よく見る。
「社畜の僕が〜」とか
「ブラック企業に勤める僕が〜」とか。そういうの、沢山見る。
そしてそういう作品が沢山の人の目に触れ沢山の人が支持している、ということは
今現代で生きている人の多くがその状況、環境、主人公の気持ちに共感しているってこと。
それって、それって…
なんてことなんだ。
だからこの作品を描かれたいちかわ先生もご自身の中でそういう経験に基づいて
そんな自分に光を照らそうと、ど天然である白崎主任に心救われる桃瀬くん、という構図でお話を描かれたりしたのだろうか、とそんな別方向すぎることを考えてしまった。
作品って描くことで、その作者さん自身の昇華の手助けになるってこと、ありますよね。
一番救われてるの、実はその作品を作った本人だった、みたいなこともあるのでは。
勝手な考えだけれど
お話や作品を生み出す時って、自分の中に全くないものから生み出すのは難しい気がしていて
やっぱり自分の中に実際に在るものから創り出すことが多いんじゃないかな、と思うので
いちかわ先生が作品を通して自分自身を浄化させてあげたり、柔らかい日常の時間を過ごさせてあげたかったっていうこともあったのかな?なんて、そんなことを考えてしまった。
白崎主任みたいな上司が増えたら、日本はもっと働くことに対してマイナスな感情を抱かずに済んだりするのだろうか。
なんでお金を得るために、苦しい思いしなきゃいけないんだろう。
頑張らないとお金って手に入らないものなのかなぁ。
自分の安定した精神と引き換えにしなきゃ手に入らないお金なんて、、、。
私も一度仕事の無理がたたって心と体が崩れた経験があるので
桃瀬くんを見ていていつも「そんなことないよ」って声がけしたい気持ち。
何にも悪くないのに自分を悪者扱いしてなんとか心を奮い立たせようとする彼を見てると、昔の自分見てるみたいで
「そんな頑張らなくたっていい」って、世話焼きお姉さんの気持ち。
しょうがないですよね、自分のこと客観視するの難しいから
どうしても視野が狭くなって
自分にもっと頑張れ〜って鞭打っちゃうの、あるある😂
この作品はど天然の白崎主任の可愛さから癒しをもらう心ポカポカ作品だからいいけれど
そういう言葉が「なにそれ?どういう意味?」って誰も意味がわからないような
そんな風化された時代が来てくれたら、
日本の幸福度ランキング、もう少し上がったりするのかしら。